安心して脱毛を受けていただくために、
医療脱毛の仕組み・施術周期・リスクなど
知っておきたいポイントをご案内します。
高出力のレーザーで毛を生やす組織を破壊するため「確実な脱毛効果」が期待できます。
医師免許または看護師免許をもった有資格者が施術を行います。
医療機関で行うため、万が一の場合でも適切な処置をすぐに受けることができます。
低出力の光の照射のため、毛を生やす組織は破壊出来ず一時的な「除毛や抑毛効果」となります。
医療行為が出来ない資格のない方が行う脱毛です。
肌に炎症などが出てしまったときは、自分で医療機関を受診する必要があります。
エステサロンなどで行われる脱毛行為により、火傷・色素沈着・肌トラブルなどの健康被害の報告が多発していることが背景にあります。
ご自身の大切な素肌のため、適切な知識や技術で安全に行える医療機関をお選びいただくことをお勧めします。
「永久脱毛」は一般に、長期間毛が再生しにくくなる治療を指しますが、永久に生えないと誤解されやすいため、当院では「減毛治療」と伝えています。
※米国による永久脱毛の定義
FDA(アメリカ食品医薬品局)
レーザー照射6カ月期間をおいても、67%以上の毛が減っている状態を維持できていること。
AEA(米国電気脱毛協会)
最終脱毛をしてから1か月後の毛の再生率が20%以下の状態
毛の黒い色に反応するレーザーを利用した脱毛施術です。
レーザーを照射すると、毛の黒い色素(メラニン)に反応し毛が熱をため込みます。 ため込まれた熱が周囲に広がることで、毛を生やしたり成長させたりする組織を破壊します。
発毛組織。
毛を生やす指令を出すバルジ領域と毛の成長を促す毛乳頭があります。
レーザー光による熱エネルギーが毛の周りに広がり、発毛組織を破壊します。
発毛組織が編成し、毛が抜け落ちます。
医療脱毛では、波長の異なる3種類のレーザー(アレキサンドライト、ダイオード、ヤグ)を使用しています。
波長が短いほどメラニンに吸収されやすく、波長が長いほど深くまでレーザーが届きます。皮膚にもメラニンが存在するため、照射部位の肌トーンによってレーザーの種類を選択する必要があります。
当院では医師の指示のもと、肌状態に合ったレーザーを選択しています。
毛は「成長期」「退行期」「休止期」の3つのサイクルにより数カ月~数年で生え変わっています。
この「毛周期」はレーザー脱毛の効率を上げるために重要な要素です。
毛が毛乳頭に接している時期。
前回の施術で休止期だった毛が順次成長期に入りなおかつ退行期に移行する前のタイミング。
この時期は全体の10~20%ほどのため、すべての毛をなくすためには周期で繰り返し施術を受ける必要があります。
脱毛に効果的な時期を逃し、退行期や休止期へ移行する毛が生じてしまうと、もれなくダメージを加えることができないため、回数の目途が立ち辛く、その結果完了するまでの回数が多くなってしまいます。
レーザー脱毛の効果を高めるためには、次の点に注意が必要です。
毛の色素(メラニン)にレーザーを反応させているため、毛根に毛がないと効果が得られません。
効果的な脱毛をするために…
毛抜き後は、6週間あけてからの施術をお勧めします。
日焼け後、皮膚表面に生成された沢山のメラニンにレーザーが吸収されると、火傷、色素沈着、白斑などのリスクが高まります。
日焼けの程度によっては施術が受けられないこともあります。
いざ脱毛!と考えたら日焼け止めを使用するなど、日焼け防止に努めましょう。
乾燥は肌のバリア機能を低下さるため、施術後に赤みや炎症などの肌トラブルが起こりやすくなります。
入浴後や洗顔後の肌が湿っている状態で保湿クリームなどを使用し肌の潤いを封じ込めましょう。
白髪には反応するメラニン色素がないため脱毛効果はありません。
脱毛を考えたら、白髪が増える前がお勧めです。
レーザー脱毛の副作用として硬毛化のリスクがあります。
レーザー照射により減毛しなければならない箇所に、元の毛より太くまたは濃い毛が生じる現象です。
はっきりした原因は分かっていません。熱作用で脱毛するシステムを持った機械ならどの機種でも起こり得る現象です。
様々な方法がとられていますが治療法は確立していません。
色白の方・産毛が濃い方・背部の毛の生え方が渦巻状に配列している方・ピル内服中の方
「別の波長への切り替え」「高出力照射」「一定期間の休止」などの方法をとっています。
毎回毛の状態を確認し、患者様の意向に寄り添いながら、かつ慎重に治療を進めています。
※ 全ての看護師に、硬毛化兆候を早期に発見できるよう教育を行っています。